判定:iOS 27.0 SDKまたはそれ以降のSDKでビルドするiOS/iPadOSアプリは、認められた起動画面設定を含め、Archiveと実際の起動表示まで確認してください。
適用条件はビルドに使うSDKです。古いSDKで作成したすべてのビルドを、直ちに作り直す必要があるという意味ではありません。
iOS 27 SDKへの切り替えを控えた個人開発者は、設定とArchiveの確認に使えるチェック項目をまとめて確認できます。
Storyboard、SwiftUI、プログラムで画面を構成している場合も、プロジェクトの構成に応じた確認方法を整理しています。
遠隔MacやCIでビルドする場合は、実際に提出する成果物に設定が入ったかを確かめるために活用してください。
最終更新:2026年10月20日。要件と確認方法は、AppleのiOS/iPadOS 27リリースノート、TN3208、Apple Developer Releasesを照合しています。具体的な受付開始日は、公式発表で確認できない限り前提にしないでください。
iOS 27の起動画面要件が適用される範囲
iOS 27の起動画面要件を判断するときは、SDKの版、最低デプロイメントターゲット、利用者の端末のOSを分けて記録します。Appleは27.0 SDKまたはそれ以降のSDKでビルドするアプリを対象とし、起動画面設定がないビルドは、27.0 SDKでビルドしたアプリの受付開始後にApp Storeで拒否されると案内しています。具体的な受付開始日は、リリースノートの記載で確認してください。
| 判定項目 | 確認する内容 | 提出前の判断 |
|---|---|---|
| ビルドSDK | アーカイブに使ったSDKが27.0またはそれ以降か。Appleはこの条件と起動画面設定を結び付けています。 | 対象SDKなら設定確認へ進みます。 |
| 最低デプロイメントターゲット | アプリが対応する最低OSの設定です。SDKの版とは別の項目です。 | 最低OSの値だけで要件対象かどうかを決めません。 |
| 利用者の端末OS | アプリを使う端末にインストールされたOSです。 | SDKの対象判定と混同せず、起動表示の検証条件として記録します。 |
Xcode 27を使う予定なら、Xcodeの実際の版と同梱SDKをAppleのXcodeリリースノートで確認します。ツール名だけで判断せず、Archiveを作った環境とSDKを記録してください。
設定宣言の確認項目
AppleのTN3208「起動画面の要件への対応」では、Info.plistに含める起動画面関連のキーとして、次の4つを案内しています。
UILaunchStoryboardNameUILaunchStoryboardsUILaunchScreenUILaunchScreens
チェック項目:
- [ ] 採用している起動画面の方式に対応するキーと値が設定されています。
- [ ] 設定値が、実際にビルドする構成とターゲットに適用されます。
- [ ] ソース内のplistだけでなく、ビルド後のアプリに設定が引き継がれています。
キーを追加しただけでは、値が有効か、別の設定で上書きされていないかまでは確認できません。Xcodeの起動画面設定ガイドとアプリのInfo.plist管理ガイドを参照し、プロジェクトの設定方法に応じて値を確かめてください。
注意:リポジトリにあるplistを開いて設定済みと判断しないでください。Xcodeのビルド設定から生成・統合される構成では、最終的なアプリのInfo.plistに何が入ったかが確認対象です。
提出対象ごとのカバー範囲
単一ターゲットのアプリでも、構成や提出対象が複数あれば、ひとつの設定画面だけで確認を終えないでください。主アプリ、異なるBuild Configurationで生成するアプリ、提出対象となる別アプリを一覧にし、それぞれの成果物で設定を検査します。
- [ ] App Storeへ提出するアプリのターゲットを特定しました。
- [ ] DebugやReleaseなど、実際にArchiveに使うBuild Configurationを確認しました。
- [ ] 拡張機能やテストターゲットを、主アプリの提出対象と取り違えていません。
- [ ] アプリを複数提出する場合は、それぞれのアプリの設定を個別に確認しました。
拡張機能やテスト用ターゲットに設定があることは、提出する主アプリのInfo.plistに設定がある証拠にはなりません。プロジェクトのターゲット構成に不安がある場合は、Xcode Cloudのビルド条件と設定を確認するガイドも参照し、どの条件でどの成果物を作るのかを整理してください。
Archiveに反映された値の検収
設定画面やソースコードではなく、提出に使うArchive内のアプリを確認します。AppleのアプリのArchiveと配布に関する説明に沿ってArchiveを用意し、該当するアプリのInfo.plistを検査します。
ターミナルでは、Archive内の実際のパスを指定して次のように確認できます。
plutil -p "/path/to/App.xcarchive/Products/Applications/App.app/Info.plist"
/path/to/App.xcarchiveとApp.appは手元の成果物に合わせて置き換えます。出力に前述の起動画面キーが含まれるかを見て、値が採用した方式に対応していることも確認してください。Xcodeの版はxcodebuild -versionで確認できます。SDKの版やBuild Configurationもビルド記録と合わせ、使用した組み合わせが追える状態にします。
- [ ] 今回の提出に使うArchiveを特定しました。
- [ ] Archive内のアプリのInfo.plistを開き、認定されたキーと値を確認しました。
- [ ] Xcode、SDK、ターゲット、Build Configurationを記録しました。
- [ ] 設定を修正した場合は、新しくArchiveを作り直して再検査しました。
設定を直す前に作ったArchiveの検査結果は、修正後のビルドが通った証明にはなりません。新しい成果物を確認し、古いArchiveと混在しないように記録してください。
起動時の表示と画面遷移
Info.plistに有効な宣言があっても、画面の見え方や製品としての整合性までは保証されません。対象のシミュレータ、または利用可能な端末でアプリを終了してから起動し、システムが表示する起動画面とアプリの初期画面を確認します。
- [ ] 冷起動時に、意図した起動画面が表示されます。
- [ ] 起動画面から初期画面へ移る際、色や配置の切り替わりが不自然ではありません。
- [ ] 対象の画面サイズや向きで、ロゴ・画像・背景が意図せず切れたりずれたりしません。
- [ ] 表示上の問題があれば、設定変更後の新しいビルドで再確認しました。
起動画面の設計では、AppleのHuman Interface Guidelinesを参照してください。表示がおかしい場合は、TN3118の起動画面トラブルシューティングを確認します。宣言の有無を調べる検査と、実際の画面を評価する検査は、別々に記録してください。
提出前に迷いやすい点
iOS 27 SDKでビルドするアプリに設定は必要ですか?
はい。Appleは27.0 SDKまたはそれ以降のSDKでビルドするiOS/iPadOSアプリに、認められた起動画面設定を求めています。最低デプロイメントターゲットや利用者の端末OSではなく、ビルドに使用したSDKを基準に確認します。受付開始後の拒否条件は、Appleのリリースノートで照合してください。
Info.plistで確認する起動画面キーはどれですか?
UILaunchStoryboardName、UILaunchStoryboards、UILaunchScreen、UILaunchScreensがAppleの技術ノートに掲載されています。プロジェクトの方式に合ったキーと値が設定されているかを確認し、キー名が見つかっただけで検収済みとはしないでください。最終的な値はArchive内のInfo.plistでも確かめます。
Archiveの設定はどこから調べられますか?
作成したxcarchiveのProducts/Applications以下にあるアプリのInfo.plistを確認します。plutil -pにArchive内のファイルパスを渡すと、含まれる設定値を表示できます。ソース側やXcodeの設定画面だけではなく、提出するArchiveそのものを調べ、SDKと構成の記録も一緒に残してください。
設定後にシミュレータでの確認も必要ですか?
必要です。Info.plistの検査では、起動画面が正しく表示されることや、アプリの初期画面と自然につながることまでは確認できません。シミュレータまたは端末で冷起動を行い、画面の内容と遷移を検証します。表示に問題があれば修正後にビルドし直し、Archiveの確認もやり直してください。
App Store提出の検収記録
提出前には、次の情報をひとまとまりにしておくと、設定変更後やビルド環境の変更後に再確認できます。
- [ ] 使用したXcodeとSDKを特定できます。
- [ ] 対象アプリ、ターゲット、Build Configurationを説明できます。
- [ ] Archive内のInfo.plistで起動画面設定を確認しました。
- [ ] シミュレータまたは端末で起動画面の表示を確認しました。
- [ ] 修正が発生した場合、修正後に生成したArchiveの検査結果を保存しました。
Xcode Cloud、CI、遠隔Macを使う場合も、設定画面のスクリーンショットだけでなく、提出に使う成果物とその検査結果を結び付けてください。Archiveやエクスポート後の確認手順は、Appleのアプリ配布ガイドを参照できます。なお、KVMFLUXの利用例を見て、自分の公開手順に遠隔のMac環境が合うか検討する方法もあります。
手元のWindows/Linux環境ではXcodeを実行できず、共有CIだけではGUIでの起動確認や手元の操作を含む検証を組みにくい場合があります。一方、ビルドが継続的に多く、物理端末との接続が必要なら、自分でMacを用意する方が適することもあります。Macを購入する前に、実際のArchive確認や起動表示の検証だけ一時的に実行したい場合は、KVMFLUXのMacレンタル条件を確認し、必要な期間と作業内容に合うかを比べてください。